Kilgard, M. P., & Merzenich, M. M. (1995). Anticipated stimuli across skin. Nature, 373(6516), 663. doi:10.1038/373663a0

論文について

内容

CREに関するGeldard(1972)の古典的な仕事

  • 実験条件:前腕上に、10cmの距離間隔の端点に、それぞれ<locator>と<attractor>を定義(方向は任意)し、種々の時間間隔ISI(interstimulus interval)で<locator>→<attractor>の順にタップする。この連続タップの500ms前に、locatorの位置にタップする。(タッ、、、、タタ)
  • 実験結果:ISIが200ms未満の場合、ISIに対して線形に、第二タップは<attractor>の位置に近づく。例えば、ISIが100msの場合、第二タップは、<locator>と<attractor>の中央に位置する。従って、このときの誤差は、5cm。
  • この実験では、回答の分散を抑制するために、被験者を(知覚が安定するように)"訓練"していた。これによって、注意が向けられることによるバイアスの影響についての問題が、回避されていた。

4番目の刺激を付与した新しい実験

  • 連続タップの後、十分に時間を置いて、第二の刺激位置(もとの<attractor>)に4番目の刺激を与える。
  • これによって、naiveな被験者は、二つの刺激間の距離を難なく推定することができたが、その位置はひどく散らばりの大きいものであった。
  • 連続する刺激の推定位置の移動(錯誤量)は、お互いがお互いに引き合うような形で生じる。その絶対量は、ISIの減少とともに増加し、また、知覚された刺激間の中心位置は、実際の刺激の中央点を中心にガウス分布的な分布を示す。
  • 被験者に、<locator>あるいは<attractor>の位置に注意を向けるように指示すると、注意の位置によって近くされた刺激間距離に違いは生まれない一方、刺激間中心位置は、注意された位置へと移動する(P<0.0001)。

まとめ

  • 2つの刺激の知覚間の距離は実際の刺激間の距離とISIに影響を受けて決まるが、知覚の場所は被験者の選択的な注意や期待に大きく左右されて決まる。
  • Geldardの実験の被験者は、知覚を安定させる適応過程で、<attractor>の位置に意識を集中するように教示されていた、と結論づけることができる(なぜなら、そのようなケースではじめて、初回の刺激は、中央線付近で生起することができる)。

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Last-modified: 2014-08-26 (火) 11:09:41 (1184d)